玄関の外で女性がこの家に住む安江さんに声をかけています。
中を通る影があったので、女性は玄関を開けて中に入ります。
廊下を進んで行くと机の前に座った人が見えたので、「いるなら返事してよ」と声をかけて部屋に入ります。
しかし、部屋には誰もいません。
別の部屋へ行くと探していた安江が首にコードを巻かれて倒れています。
正面にあるテレビは砂嵐を映しています。
側にはいつの間にか白い服を着た髪の長い女が立っています。
成安文科大学で都市伝説についての講義が行われています。
代表的な都市伝説として口裂け女、花子さん、呪いの家、呪いのビデオなどがスクリーンに映されます。
これらを体験した本人から聞いた事がある人がいるかと生徒に聞きますが誰もいません。
聞いた事がある人がいてもそれは嘘なんだと話します。
「呪いのビデオだけは他と違う、心を掴んで話さない」と呪いのビデオについて説明を始めます。
90年代の終わりに現れた代表的な都市伝説で、呪いのビデオを見ると貞子という霊から電話がかかってきます。
貞子に「お前は二日後に死ぬ」と告げられて二日後に本当に死にます。
ビデオが廃れてこの都市伝説も廃れたけど貞子はいると森繁先生は信じています。
もし本物があったら高く買うよと生徒に言って、生徒達は面白がってざわざわとします。
教室に電気が付き先生は箱から本を取り出し、呪いのビデオについて本を書いて自費出版したから買ってねと生徒に宣伝をします。
授業中ずっとウトウトしていた有里と夏美が伸びをすると先生と目が合ってしまい気まずそうに会釈をしました。
2人は喫茶店に行きました。
有里は割りと機械に強いので、夏美が有里にビデオテープを渡して頼みます。
ビデオテープには結婚式が映っていて、結婚記念日にDVDに焼いてあげると約束したものの有里は機械オンチで出来ないからです。
結婚記念日は明後日で明日送らないと間に合いません。
学食5回分で交渉が成立しました。
住宅街を走っている車が止まり、助手席にいた母親が鈴花に「着いたよ」と声をかけます。
鈴花が浮かない顔なので「急な引っ越しで怒ったの?」と聞くと頷きます。
運転席の父親が慌てるのを見て、鈴花は微笑んで「嘘だよ」と言います。
引越し業者が荷物を運んでいるのを見ていた鈴花はふいに気配を感じて後ろを振り向きます。
玄関の門に「立入禁止」と貼られている異様な雰囲気の隣の空き家を見ていると、悲鳴のような声がしてその家に背を向けて耳をふさぎます。
鈴花の後ろにある家の柵の中には青白い子供がしゃがんで柵を握っています。
有里と夏美は怪しげな中古屋でビデオデッキを探しています。
ほこりまみれの汚いビデオデッキが600円だったので、有里が棚から出して夏美に手渡します。
「汚い」と言いながら持って行く夏美の後ろで、有里がふと自分の手を見ると長い髪の毛の束が手に絡んでいます。
手から髪の毛を振り払って夏美の後を追います。
家に帰ってからビデオデッキを繋げていると、デッキの中にビデオテープが入っているのに気付きます。
夏美は嫌がって止めようと言いますが有里はテープを再生します。
再生してすぐに有里のスマホが鳴って、LINEが来ているのに気付いた有里は返事をしました。
有里はずっとLINEをしていたので、テープは夏美しか見ていませんでした。
再生が終わり砂嵐になっているのに気付いた有里がもう一回見ようとしますが夏美は慌てて止めます。
「これ呪いのビデオかも」と夏美は様子がおかしいです。
有里がそんな事ないと言っていると夏美のスマホが鳴ります。
恐る恐る夏美がスマホを手に取り、有里に渡します。
非通知の着信に出ると黒板を引っ掻くような音がして、部屋の電気が点滅を始め2人は怖がって抱き合います。
有里からは背後で見えない夏美の正面に、白い服の髪が長い女が現れます。
怯えた夏美を見て、有里も振り返りますがもう姿はありませんでした。
昼間2人がビデオデッキを買った中古屋では店員が掃除をしています。
「今日呪いのビデオが入ったデッキ売れましたよ」「あれ、入ったまま売ったの?」
ちょうど二日前にビデオを見たと圭子は言い、本当に電話がかかってきたしもうすぐ死んじゃうかもと笑います。
ふと気付くとさっきまでいた場所に圭子がいなくなっていたので、辺りを見回すと高い場所に圭子が立っています。
他の店員が止めますが圭子はそのまま飛び降ります。
その手には長い髪の毛が絡んでいました。
鈴花が青白い子供の夢を見て飛び起きます。
窓に近付きカーテンの隙間から隣の家を覗き見て、カーテンを勢い良く閉めます。
学校で友達に家の場所を話すと、隣の家が幽霊屋敷だと聞かされます。
その家の旦那が奥さんを刺殺して子供も溺れ死させて自分も首を吊って無理心中したのです。
その家に住んだ人はみんな死んでしまう呪われた家だから近寄らないようにと言われます。
有里と夏美が中古屋に行くと臨時休業で店員はバタバタしていました。
ビデオデッキを買ったらこれが入っていたと店員に話しかけてビデオテープを差し出します。
一人暮らしの老人が自殺で亡くなり親族からの依頼で買い取り、聞いた話だと老人の死を聞いた役所関係の人も亡くなったのだと話します。
有里がシャッターの隙間から店内にある花を見つけて誰か亡くなったのか聞きます。
二日前にこのビデオを見たバイトの子だと聞いて夏美は怯えます。
森繁先生に相談しようと百合が言い、2人で先生に「助かる方法はないのか」と話に行きビデオテープを渡します。
森繁は2人を部屋の外に出してビデオテープを見ます。
見終わってスマホを出しますが着信は無く、部屋の電話が鳴ります。
電話を取ると不快な高音がして耳をふさぎます。
有里と夏美が心配して部屋に入ると、森繁は本物だが貞子は現れなかったと興奮しています。
有里が「助かる方法はあるのか?先生は本を書いてるんだから分かるでしょ?」と森繁の本を開き、助かる方法として人に見せると書かれているのを見つけます。
夏美が森繁に見せたから助かるのではと問うと、森重は有里から見せて貰ったから夏美からにはならないんじゃないかと言います。
「本には書いてない事がある。死ぬ直前に…」と言う森繁に「死ぬ直前!?」と2人が突っ込んだので、森繁は霊能者を探してみる事にしました。
鈴花が返ってくると呪いの家の前に小学生の男の子が立っていました。
どうしたのかと声をかけていると、他の小学生の男の子が3人来たので鈴花は自分の家に帰りました。
プレゼントだと言って男の子のランドセルの中に石を詰め込みます。
呪いの家の門は針金で閉ざされていたので、それを切って門を開けて男の子を中に促し「千数えたら出てきていい」と言います。
玄関は鍵がかかっていて開かなかったですが、足元に鍵が落ちてるのを見つけて開きます。
不安げに門の外を見ますがみんな無表情です。
中に入りランドセルを開けていると、目の前に青白い子供が体育座りをして猫の鳴き声をしているのを見つけます。
男の子が家から顔を出したのに他の子が気付きます。
男の子が石を投げつけて逃げたので、それを追って他の子も家の中に入ります。
押し入れで男の子が隠れている間、他の子はいろんな場所を探して歩いていますが台所の戸棚の中やお風呂の中に引きずり込まれます。
石を投げつけられた子が男の子を見つけますが、後ろから肩の上に乗って来た青白い子供に捕まります。
押し入れの中の男の子も奥から伸びてきた青白い手に捕まって引きずり込まれます。
有里と夏美と森繁は霊能者に会いに来ました。
森繁は自分は除霊してもらわなくていいと言い、「貞子が見たいのか?勝手にしろ」と霊能者に言われます。
祭壇の前で2人で夏美を押さえつけ霊能者が除霊をします。
何回も無理やり水を飲まされていた夏美が白目を向くと、夏美を押さえていた2人が立ち上がり1人の首を圧し折り自分の首も圧し折って倒れました。
「邪魔する者は皆殺しか」と霊能者が慄いていると、夏美が立ち上がり霊能者が胸を押さえて苦しみだします。
霊能者が森繁に「これは失敗だ。経蔵を呼んでおいた」と言って自分の首を折ろうとしたので、森繁が「貞子を見せろ」と止めると頭突きをされて森繁は顔が潰れ2人は倒れました。
倒れた夏美に有里が駆け寄りますが、「全部有里のせいだ」と夏美が泣きます。
有里がビデオテープを夏美へ押し付け、自分に渡すように言い無理やり夏美に渡させます。
森繁が本に書いていた人に見せると助かるという方法を試す為に有里は1人でビデオテープを見ます。
見終わって砂嵐になってから夏美が部屋に来ました。
部屋の電話が鳴り受話器を取ってると、経蔵と珠緒がやって来て電話を取り上げ足で踏んで壊しました。
経蔵が金があるかと言うので、霊能者に教えられた場所から金を取り出して渡しました。
夏美がおかしくなった所へ経蔵が声をかけると、夏美の口から髪の毛が出てきました。
その髪の毛を経蔵は袋に入れて呪いをしました。
「化物には化物をぶつける。下見をしてからする。何かあったら電話しろ」と言って経蔵と珠緒は去って行きました。
学校で鈴花は「あの家で男の子4人が行方不明になったらしいけど知らないか?」と聞かれます。
有里は結婚式のDVDを見ながら「遅れちゃったけど送っておくね」と夏美に声をかけます。
有里がシャワーを浴びながら髪を洗っていると沢山の髪の束が落ちてきました。
天井を見上げると髪が広がっていて、悲鳴をあげて目をつむります。
夏美が心配して声をかけに来ますがもう何もありませんでした。
夏美の手にはバッグから出したDVDがあります。
経蔵と珠緒は呪いの家に来ていました。
珠緒が「ここにいるのは伽椰子と俊雄」だと指をさします。
玄関から部屋に向かって石を投げつけて、近くの井戸を見に行きます。
鈴花が家を見ているのに気付いた2人は家に近づかないように注意をします。
鈴花の家では食卓で両親と男の子が行方不明になった話をしています。
部屋に行こうとした鈴花は、呪いの家の前で見た男の子の幻を見て怯えます。
夏美は森繁がダビングした呪いのビデオを持っている事を有里に告白します。
盗んで有里がシャワーを浴びてる間にネットにアップして、すぐに削除したけど呪いのビデオとしてネットで拡散されていました。
「みんな死ねばいい。一緒に死のう」と言う夏美を有里は止めますが、有里を振り払って部屋に閉じ込めて「1人で死ぬのは怖いから見てて欲しい」と言って夏美は首を吊ろうとします。
後ろの暗闇から貞子が夏美に近づいてきて、有里は必死に部屋から出ようとしますが出れた時にはもう夏美は死んでいました。
経蔵と珠緒が入ってきて「有里の貞子を消し去ればそれがワクチンになって止めれるかもしれない」と話します。
珠緒は鈴花が危ないかもと言います。
部屋の窓から鈴花はまた隣の家を見ていました。
鈴花がそっと家を出た音に気付いて両親が後を追います。
懐中電灯で照らしながら家を歩いていると、押し入れにあの男の子が背を向けて体育座りしているのを見つけました。
「早く帰ろう」と声をかけると頭がこちらを向き、その顔は俊雄の顔をしていて猫の声で鳴きました。
玄関で鈴花の悲鳴を聞いた両親が、二階から下りて来る鈴花に駆け寄ります。
階段から猫の鳴き声がして振り向くと俊雄が体育座りをしてこちらを見ています。
父親が近づこうとすると俊雄が父親の肩の上に飛び乗って、頭を両手で引っ張り父親は天井の方へ消えました。
母親が鈴花と逃げようとすると階段の上から声がして、見ると伽椰子が階段を這って近寄って来ます。
倒れた母親は「逃げて」と言って、鈴花を扉に突き飛ばします。
伽椰子が母親の上に覆いかぶさって行きます。
貞子の髪が入った袋が鈴花の目の前に放り投げられ、その袋から出てきた髪が伽椰子の腕に巻き付いていきます。
伽椰子と母親が家の奥へ逃げるように引っ込むと、玄関が開いて経蔵が鈴花を外へ引っ張り出しました。
珠緒が「この子使える」と言い、経蔵は有里に鈴花をしばらくの相棒だと言います。
鈴花が目を覚ますと自分の部屋でしたが、経蔵と玉緒と有里がいて「これは夢じゃない」と伽椰子に別の化物をぶつける説明をされます。
有里と鈴花の2人で呪いの家に入り、家に入ると有里には伽椰子の呪いがかかります。
鈴花には家の中で呪いのビデオを見る事で貞子の呪いがかかります。
2つの違う呪いにかかる事で貞子と伽椰子が2人を奪い合います。
そして、貞子と伽椰子がお互いを食い合ってやがて消滅するだろう、そうしたら2人も助かるし呪いも消えるとケンゾウは言います。
2人には夜まで休んでいるように言って、経蔵と珠緒は井戸に準備をしに行きます。
夜になって4人は呪いの家に行き、有里と鈴花は中に入りました。
経蔵は有里と通話状態にして外で待機します。
ビデオを再生したのを経蔵に報告すると、経蔵は鈴花に「何があっても映像を見続けろ」と言います。
二階から何か物音がしたり家にある家具が大きく揺れたりして百合は怯えます。
ビデオが終わると鈴鹿のスマホに着信があり、通話状態にして画面を部屋中に向けます。
何も反応がないのを経蔵が訝しがっていると、珠緒が「来る」と叫びます。
有里の足元に体育座りをした俊雄が現れ、テレビからは長い髪が出てきて俊雄の顔に巻き付きます。
髪の毛は俊雄をテレビの中に引きずり込みました。
有里がビデオを見た時間になりテレビから貞子が出てきて、後ろの階段からは伽椰子が降りてきました。
経蔵は「貞子の目を見るな」と注意します。
貞子が伽椰子を部屋に引き込み伽椰子が這って出てきますが、後ろから貞子が出てきて貞子の髪が伽椰子の口と目の中に入ります。
貞子の髪の隙間から目が見えたので、有里と鈴花は目をつむり伽椰子ははじけ飛び(?)ました。
経蔵が「失敗だ、出てこい」と話しかけても2人が出てこないので仕方なく経蔵が家に入ります。
ビデオテープを貞子に差し出し「これは大事なお前の一部だろう」と言った後に、這いつくばった伽椰子の前に放り投げると伽椰子が手でビデオテープを踏みつけました。
有里と鈴花を裏から逃して経蔵も家から脱出します。
井戸の前に来ると後ろから来た経蔵に「1人は犠牲になってもらう」と言われます。
1人の体に貞子と伽椰子を取り憑かせるから、そしたら井戸に入ってくれたら封印すると言うのです。
しかし、経蔵が力尽きてしまったので有里は鈴花に一緒に経蔵を運ばせます。
有里が死のうとすれば貞子が来る、貞子が来れば伽椰子も来るはずだと有里は言います。
有里が井戸の縁に立つと貞子と伽椰子が現れました。
2人は井戸の両側から走ってきて、有里が井戸に落ちるとそのままぶつかり一緒に落ちました。
珠緒が鈴花に井戸に蓋をするように言いました。
井戸に蓋をしても中からの衝撃で吹き飛ばされ、中から貞子と伽椰子が合体した女が這い出てきました。
珠緒の後ろには俊雄がいます。
鈴鹿と玉緒が絶叫して終わりです。
エンドロールの後に貞子のビデオが流れ中に伽椰子の声を出す貞子のような女がいます。
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貞子と伽椰子が戦うまでが長いし、やっと戦いだしても画面が暗くて何が起きてるか全然見えない。
経蔵と珠緒が何者なのかも分からないし、貞子のルールが違うのもなぜなのか気になる。
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