・入口
男性の部屋が映っています。
右に窓があり横にベッドが置かれ、枕側には棚がありベッドのすぐ横には小さな机がありノートパソコンが置かれています。
ノートパソコンが置かれた机のすぐ横に
投稿者の山下剛はノートに渦巻き模様が書かれているのを見つけました。
最初は友達のイタズラかと思っていましたが、渦巻き模様は部屋の至る所に現れるようになりました。
家族や友人に聞いても知らないと言われおかしいと思った山下はカメラで部屋を撮ってみる事にしました。
その日の夜、カメラには山下がベッドで寝ているのが映っています。
山下は突然起き上がりゆっくりと歩き出します。
ペンを手に取るとノートパソコンが置かれた机の横の机に渦巻き模様を書き始めました。
五分後山下はペンを置いてまたゆっくりと歩き出しました。
ベッドの前で止まると山下はカメラを見ました。
すると奇妙なキーンという音がして、山下の顔は歪んでいました。
山下はゆっくりとベッドに横になりました。
山下には渦巻き模様を書いた記憶はありませんでした。
2、3日後バイトに行く途中、公園に机が捨てられているのを見つけました。
その机は山下が渦巻き模様を書いた机でした。
山下は何かの証拠になるかと思って、撮影する事にしました。
キーンという音がして、渦巻き模様の中心が動き出しました。
驚いた山下が一瞬地面にカメラを向けてしまい、戻すともう机は無くなっていました。
山下の部屋にあった渦巻き模様が書かれた物もいつの間にか無くなっており、それから山下に奇妙な事は起きていません。
・都会の森
交差点の横断歩道の前で男性がカメラの位置を確認しています。
投稿者の鳴海敏宏はアクションカメラを買って、試しに自転車に取り付けて近所を撮影しながら走りました。
帰ってから鳴海が撮った映像を確認するとありえない物が写っていました。
翌日アクションカメラが壊れ、他の家電も次々と壊れました。
鳴海にインタビューして撮影していたカメラも翌日壊れました。
次がアクションカメラに映っていた映像です。
歩道をずっと自転車で走っている映像が続き、突然ノイズが走ります。
少し透けている赤い和服の女性が宙に浮いたままこちらに迫って来ます。
またノイズが走り首吊りをしている赤い和服の女性が映り、口を開けた不気味な顔がアップで迫って来ます。
またノイズが走り元の映像に戻ります。
・アケチ野ハウス
投稿者の宇田章吾はバイト仲間の佐藤から凄く怖い廃墟があると聞いて行く事にしました。
その廃墟はアケチ野ハウスと言いました。
夜に懐中電灯を持って廃墟へ行きました。
佐藤は中学校の時の先輩から廃墟の噂を聞いたらしいです。
宇田、佐藤、神田の3人で中を探検していると赤いテープが貼られた扉を見つけました。
扉は赤いテープが渦巻き模様に貼られ、壁と扉の間とドアノブがテープで貼られていました。
みんなが止めましたが佐藤はテープを剥がして中に入ってしまいました。
佐藤に続いてみんなが中に入ります。
「助けて」という女の子のような声がかすかに聞こえ、宇田がみんなにそれを話していると懐中電灯が消えました。
入った扉と反対側に同じ扉が現れ、扉から光が漏れています。
みんながパニックになる中、佐藤が扉から外に出ました。
扉の奥に走り去る少女が見えました。
佐藤の家に電話をすると佐藤の両親は「家は夫婦2人だけだ。そんな子知らない。」と言われました。
佐藤の戸籍を調べると戸籍にも佐藤の名前はありませんでした。
バイト先の人に聞いても誰も佐藤を知りませんでした。
神田もバイトを辞めてしまいました。
・留守電の内容
投稿者原田さつきは高校からの友達の野間聡子と2人で水族館へ行った時の映像です。
その日はそのまま帰りましたが、帰りの電車で原田に野間から着信がありました。
しかし、その着信時間は投稿映像を撮っていたのと同時刻を刺していました。
おかしいと思いながらも留守電が入っていたから聞いてみました。
留守電には奇妙な音声が入っていました。
野間に電話をかけ直して聞くと野間はそんな電話してないと笑いました。
それから3日位経って野間が失踪したと聞きました。
それからまた数日後、野間のスマホが見つかりました。
スマホは壊されていました。
次が水族館で撮った映像です。
水槽の前で楽しそうに話している野間の背中に白い何かが現れゆっくりと動きます。
それは白いゾンビのような顔でゆっくりと顔を上げてカメラを見ました。
また原田のインタビューに戻ります。
友達の北山に野間の話しをしたら、友達にも野間から変なメールが来ていました。
北山にメールが来たのは原田に留守電が入ってたのと同時刻でした。
北山も野間に電話をしてメールの事を聞きましたが、野間はそんなメール知らないと言っていました。
メールは文字化けしたような文で、3枚の写真が添付されていました。
不鮮明な墓のような写真、赤い背景の建物の写真、ぼんやりと映る映像と似た顔の写真の3枚です。
・歪む部屋の住人
投稿者の吉岡文則には絶対に入るなと言われている部屋がありました。
その部屋は歪む部屋と呼ばれ金属が歪むと言われていました。
吉岡は十五年前にカメラを固定して撮影した事があってその時の映像には、ラップ音がしてカメラが動いて床を映し床には何本もの手がうごめいていました。
歪む部屋がある家を取り壊す事になり、歪む部屋の床下からビデオテープが出てきました。
テープには日付が書かれていますが、その日付の翌日が父親が亡くなった日でした。
今思えば父親の葬儀の時に死に顔を見ておらず、死因を母親に聞いても教えてくれなかったので死因も知りません。
幼少期、吉岡は家族が歪む部屋で「文昭(父親の名前)を歪ませるのはいつがいいか」と話していたのを聞いた事があります。
その日は父親が死んだ日の近くだった気がしています。
そして、テープの映像です。
畳の部屋に和服の女性が座っています。
周りに数個の柱時計が取り囲むように置かれています。
部屋の電球は点滅しています。
女性の顔がだんだん渦巻きのように回転して中心から別の顔が現れました。
・出口
投稿者の坂本耕平は美大に通っています。
先輩のマーティンは空間を魔法陣に見立てた儀式めいた作品を作るのが得意です。
学校内でも評価が高く坂本も興味があったので、古着屋を貸し切って作品を作るメイキングを撮影する事にしました。
マーティンは床に電球を渦巻き模様に並べ手のオブジェを立てています。
先輩が「非日常を作る。高次元が出来る。」と話しています。
夜中、床に渦巻き模様を描いていたマーティンの様子がおかしくなっていきました。
坂本が「休憩にしましょう。いつもと違いませんか?」と話しかけると、マーティンが突然「見えた」と言って笑いだします。
室内の照明が点滅して床の渦巻き模様が渦を巻いてマーティンを飲み込んだ行っている様に見えます。
一瞬暗くなってマーティンが渦巻き模様の上に横たわっています。
それまでなかった渦巻き模様が書かれた色々な物が周りに散乱しています。
坂本がマーティンにどうしたのか聞くと「高次元に触れてきた」と言うだけでよく分かりませんでした。
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うずまきっていうとどうしても伊藤潤二先生の漫画が浮かんでしまいます。
最初の人が描いて無くなった物が最後の人の所に出たって事?
霊障があるかもしれないけど自己責任だからなーって何回も脅してきますが、どうせ作り物だからある訳ないって自分に言い聞かせてます。
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