2016年4月19日火曜日

夢が叶うと亀が大きくなる!?「ラブ&ピース」

鈴木良一はロックミュージシャンになる夢を諦め、楽器の部品を作る会社でサラリーマンをしています。
TVを見ていたら出演者に笑われ電車に乗っていたら周りに冷たい視線を浴びせられる、そんな風に「みんなが自分を笑っている」と感じていました。

会社では同僚に馬鹿にされています。
背中を叩くふりをして「廃棄」と書かれたシールを貼るイタズラをされます。
うわああ…こんな会社嫌だ…。

同僚の裕子はそれをさり気なく取ってあげました。
それだけではなく、胃痛で苦しんでいると薬もくれました。
鈴木はそんな優しい裕子が好きですが、声もかけられません。

ある日、デパートの屋上でパンを食べていると、亀を売っているのに気づきました。
亀を買って帰り色々と語りかけます。
TVのインタビューの「ピカドンを知っているか?」という質問に「怪獣みたい」と答えている人がいたのを見て、亀の名前をピカドンに決めました。

ダンボールで自分で作った一本道のマス目をピカドンに歩かせます。
道の両側には缶などが置いてあり、マスには鈴木の夢が書かれてあります。
ゴールには「日本スタジアムでのライブ」と書かれています。
「裕子が好きだ。付き合いたい。」という秘密もピカドンには話しました。

会社に行く時もポケットにピカドンを入れていきます。
えっ大丈夫なの?
案の定、会社の人に見つかり笑われてしまいます。
パニックになってトイレに駆け込み、ピカドンを流してしまいました。
ああああーーーーっ!!!!!ピカドーーーーっン!!!

 ピカドンは下水道を流されて行き、行き止まりにあった陸がある場所に来ました。
そこには沢山の動物とおもちゃと謎の老人がいます。
 元の持ち主に捨てられここに流れ着いたのを老人が修理したのです。
老人が作る飴で話せるようになっています。
妖しい…。この老人良い人そうに見えるけど、絶対なんか悪い人じゃね?
ピカドンにも話せる飴をあげようとしましたが、間違って(元の持ち主の)夢を叶える飴をあげてしまいました。

一方、鈴木はピカドンを失って落ち込んでいました。
街に居たミュージシャンが持っていた亀のデザインのギターに近寄って気味悪がられます。
家で鈴木が曲を作りますが、それはピカドンの力でした。
ピカドンは急に1mくらい大きくなりました。
夢を叶えると大きくなるのです。
今まで本物の亀だったのが、いきなり作り物になりました。
最初は「えええ…」と思いましたが、可愛いので大丈夫でした。

先ほどのミュージシャンに後日捕まり、面白がったミュージシャンに路上ライブで歌うように言われます。
「ピカドン君を忘れない♪」と熱唱して、それを見ていたレコード会社プロデューサーに目をつけられます。
反戦歌だと思っているプロデューサーは「ピカドンをラブ&ピースに変えよう」と無理やり契約させようとします。

豪華な部屋を与え、隅には元の鈴木の部屋も再現してあげました。
ミュージシャンは〝Revolution Q〟というバンドをしているのですが、マネージャーは鈴木をボーカルのワイルド・リョウとしてデビューさせる予定です。
それから、今年以内に解散させてからソロデビューをさせる予定です。


会社を辞めた鈴木は元同僚達にライブのチケットを渡します。
ライブは成功して元同僚達も絶賛して、狙い通り裕子とも距離を縮めていきます。
夢がどんどん叶っていき、ピカドンも大きくなっています。
新曲が出来なくて悩んでいたら、鈴木に会いたくなったピカドンが来ました。
ピカドンがふにゃふにゃと可愛い声で歌い曲が出来ました。
さらに、机の上に積んであった本をピカドンが倒しました。
するとどうでしょう!倒れた本に書かれた文字を繋げると歌詞まで出来ました。
裕子が家に来たから急いでピカドンを隠しますが見つかってしまいます。
鈴木は裕子を家から追い出して、避けるようになります。


出来た曲はライブの時に鈴木が突然発表したので、メンバーは怒りました。
「ラブ&ピース君を忘れない〜♪」の方は凄く覚えていますが、こっちの曲「絆」は全然覚えていません…。

その後コンサートで解散宣言をして、聞いていなかったメンバーはまた怒りました。
でも、バックミュージシャンをするという事で落ち着きました。
記者会見をしているところにピカドンが来たので、パフォーマンスに使いました。
だけど、ピカドンは日本科学研究所に連れて行かれてしまいます。


12月25日に日本スタジアムでのコンサートをする予定です。
その頃下水道では老人が作ったスペシャルドリンクをみんなに振舞っていました。
それを飲むと動物は赤ちゃんにおもちゃは新品に戻ります。
老人はサンタだったのです。
サンタが配ったプレゼントがこの場所に戻ってきたのを、またこうして配るのです。
あああっ!悪い人だと疑ってごめんなさいいいいっ!!!!!

老人はピカドンには話せる飴をあげて「自分の言葉で喋れ」と言います。
コンサートで鈴木が「もっとビッグになって世界を目指したい」と言ったので、ピカドンは巨大化して建物よりも大きくなってしまいました。
ピカドンは鈴木を目指してどんどん道を歩いていきます。
道の両側にはビルが建っていて、鈴木の部屋にいた時に歩いたダンボールの一本道のようです。
ここの場面でぐっと来ました。

ドームに顔を覗かせたピカドンは、昔鈴木が自分に話しかけた事を話し出します。
あれ?自分の言葉で喋れって言われたのに、なんで鈴木から聞いた話を喋るの?
ピカドンは光って消えて、鈴木はふらふらとステージを降りて前のアパートに帰って行きます。
 窓から外を見ているとピカドンが元の大きさになって帰ってきました。
鈴木は「カメ」と呼び手に乗せます。
アパートの入口に裕子が駆けつけて来た所でおしまいです。



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亀が大きくなってからは特撮っぽく、おもちゃ達のやりとりはトイ・ストーリーっぽかったです。
あらすじでは省いたのですが下水道にいるおもちゃ達の一人の黒い猫のぬいぐるみ(スネ公)も可愛かったです。
見ていて「えええ!?」ってなるシーンばかりですがとても面白かったです。

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