2016年8月3日水曜日

マユコと鈴木の恋物語に隠された秘密「イニシエーション・ラブ」

Side-A

1980年代、バブル時代の静岡県。
小太りで眼鏡のさえない大学生の鈴木は、友達から合コンに誘われました。
そこで歯科助手のマユコと知り合いメロメロになります。
マユコはルビーの指輪をしていたので、合コン仲間がそれを聞くと誕生日に自分で買ったと答えました。
自宅で電話帳からマユコが働いている歯医者を調べていると、友達から電話があり合コンしたメンバーで海に行く事になりました。

海で他のメンバー達が遊んでいますが、鈴木は砂浜で1人荷物番をしています。
ぽっちゃりの女の子カズミが来て隣に座ったので、鈴木はつい水着姿を見てしまいます。
「私達お似合いですね」と、カズミがアピールしてきましたが鈴木は海の家に逃げました。

鼻血が出たのでティッシュをつめて、横になっているとマユが来ました。
鈴木が持っていたタバコをマユが欲しがったので1本あげました。
いつも吸っているタバコより、貰ったタバコの方が太かったので何倍かの話になりました。
「数字が得意ならこれも覚えれる?」と、マユが紙を見せた後すぐに隠しました。
書かれた数字はマユの電話番号でした。


自宅で何度もマユの電話番号を反芻して、勇気を出して電話をしました。
デートの約束をして、当日はスーツを来て行きました。
マユコに本を貸したり、マユコに助言されお洒落に気を使ったりするようになります。
鈴木は夕樹という名前だったので、夕はタと読めるからとマユコからたっくんと呼ばれるようになります。

合コンした仲間とテニスをする事になり、鈴木はマユコが他の男とイチャイチャしているのにヤキモキします。
帰ってからマユコから電話があり、「今日冷たくなかった?」と言われたのでその事を話します。
すると、マユコも鈴木がカズミとイチャイチャしていたのを気にしていたのが分かりました。
お互いヤキモチを焼いていたのが分かり、マユコに部屋に誘われます。
鈴木はバイクで急いでマユコの部屋に行き、2人は結ばれます。

クリスマス、2人でホテルで食事をしてプレゼントを交換しました。
ルビーの指輪をマユコがしていなかったので聞くと、無くしたと言います。
店を出て歩いていると、通りがかったカップルに不釣合いだと言われます。
マユコは今のままでいいと言いましたが、鈴木はマユコの為に痩せる事に気まました。


Side-B
鈴木は痩せて、就職もしていました。
仕事の関係で鈴木は東京に住むことになり、マユコとは遠距離恋愛になりました。
遠距離恋愛になったけどいつもマユコの事を考えている証として、鈴木はルビーの指輪を買ってプレゼントしました。


出社初日、配属された部署に行くと部署に誰もいませんでした。
後ろから声をかけられて振り向くと綺麗な女性(石丸)がいて、自分も新入社員だと言いました。


ある日、会社の飲み会で鈴木はと同じテーブルに座っていました。
課長が鈴木にもっとビールを飲むように勧めてきて、石丸にもビールを勧めましたが石丸は断ろうとします。
なおも勧める課長に鈴木が怒りかけた時、石丸がフォローしてくれました。

会社で石丸がたどたどしくパソコンで文字を打っているのに気付いた鈴木は、石丸の残業の手伝いをします。
終わった後は2人で居酒屋に行き、石丸が劇をしていたという話をしました。


マユコから電話があって昨日かけたのにと言われたので、残業だったと言います。
新しい水着を買ったから見せたいとマユコが言います。


別の日にまたみんなで居酒屋に行き、石丸の劇の話になりました。
マユコといつも会っている曜日だったのに、石丸と約束をしてしまいました。

なかなか会えずに3週間たってからマユコとデートした日、マユコは日焼けしており友達と海に行ったと話ます。
新しい水着は鈴木に見せたいから着てないというので、これから行こうと誘い車で出かけます。
しかし、車の調子が悪かったので諦める事になりました。
車内でマユコから生理が来ないと告白されます。
それから、マユコと鈴木は電話でのやりとりだけになります。



鈴木が石丸と昼食をとっていると、同僚の海堂に電話番号を教えたかと聞かれます。
教えてないと言うと、石丸が「鈴木って人が好きだから」って言ったとさらっと告白されます。
今は付き合えないと断り、その日の夜マユコに電話して様子を聞きました。
その後、石丸とは普段通りで、マユコにも変化はありませんでした。
海堂が家に来た日、勝手に部屋に入って番号を見た事を怒りました。



マユコと会う日、マユコから「3ヶ月だった」と言われました。
マユコの部屋にあった本を見て、「俺が節約のために高速を使わないで6時間かけて来てるのにこんな高い物買いやがって」と怒って帰ります。
帰りの車で決意して、公衆電話からおろして欲しいとマユコに言いました。


ある日、鈴木が石丸と食事をしていると、海堂に注意してくれたお礼を言われました。
同時にまた誘われたので、彼女がいる事を告白しました。
石丸から前の恋人とは子どもから大人になる通過点の恋だったという話をされ、鈴木と今の彼女もそうだと言われます。
帰り道でホテルに誘われてから、石丸と鈴木は関係をもつようになります。
石丸が遊びでもいいと言ってくれたのでマユコとも会っていましたが、鈴木がマユコの部屋に行った時に間違えて石丸の名前でマユコを呼んでしまい浮気がバレます。
鈴木は「お前は一度もこっちに来ないじゃないか」と逆ギレしてマユコに怒り、部屋においていた荷物を持って帰ります。
1年半続いた鈴木とマユコとの関係が終わりました。


鈴木と石丸は正式に付き合うことになり、マユコとの記憶はだんだん薄れていきました。
クリスマスの予定について石丸と話していて、イブにマユコと静岡のホテルの予約をしていた事を思い出します。


忘年会で海堂に石丸と付き合っているのか聞かれ、認めるともう気にしてないと祝福されました。
夜、部屋に帰ってから石丸に電話しようとして、間違えてマユコに電話してしまいます。
マユコが名前を読んだので、慌てて電話を切りました。


クリスマス、鈴木は石丸の実家へ行き、家族と食事をしました。
石丸の部屋で2人になってから、鈴木が「俺たち結婚するのかな」と聞くと石丸は「先の事はまだ分からないよ」と言いました。
鈴木はマユコにあげたルビーの指輪や、間違い電話をした時の事を思い出しました。
鈴木の様子が変なのに気付いて石丸が聞くと、「マユコに間違い電話をしてしまいその時に自分の名前を呼んでいた。あの時黙って部屋を出たから別れたのに気付いてなくて、1人で待っているんじゃないか」と話しました。
石丸はそんな訳ないと言いましたが、鈴木はマユコの元に行ってしまいました。
残された石丸家で両親が「鈴木君急に帰ってしまったね」「鈴木何君だっけ」と話し、石丸が「たつや」と答えます。

待ち合わせをしていた場所でマユコは待っていました。
マユコに駆け寄ると、太っていた鈴木にぶつかりました。
ぶつかって倒れた太っている鈴木にマユコが駆け寄り笑い合っていましたが、倒れた相手を見て「たっくん」と呟きます。
太っている鈴木が「たっくん?」と言います。


合コンした日まで時間が遡ります。
合コンした時に痩せている鈴木もいて、マユコは痩せている鈴木と付き合っていました。
同時に太っている鈴木とも付き合っていました。
つまり、Side-Bは鈴木が痩せた後の話だと思わせて、実は同時進行していた話だったのです。
マユコは最初に合コンで知り合ったたつやと付き合っていて、たつやと遠距離恋愛になってからまた合コンで夕樹と知り合って付き合い出して同時に進行していたのです。


時間が今に戻って2人の間に立っているマユコが映って終わりです。


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マユコが冴えない鈴木にグイグイいくのが、裏がありそうで怖かったです。
というか裏はあった訳ですがw

たつやが引っ越した部屋で同僚がたつやの高校時代の写真を見て「細いな-」と言うシーンで違和感は感じていたのですがオチには気付きませんでした。

最後に流れる「SHOW ME」の煽ってきてる感がとても良いですね。
知らない間に彼女が他の男の子を堕胎してたとか夕樹可哀想すぎるし、あんなにたつやと修羅場してたのに夕樹と何事もなかったように付き合ってるマユコ恐すぎです。

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