2017年7月17日月曜日

「戦慄の果てに女は嗤う」

・第一夜 ブラックルーム

男2人と女2人が公園を歩いています。
4人は小倉家に向かっています。
そこは両親に虐待された娘の静江が一家を惨殺した場所です。
通報を受けた警察が家へ行った時、静江は地下室で両親の首を両手に持って首を吊っていました。

女2人に家に行って静江の私物を取って来てどっちが凄い物を取ってきたかで勝敗を決めようと言います。
勝った方が隆先輩の彼氏になれると言うので、隆先輩が好きな2人はその勝負をする事にしました。
家に入った2人は一階と二階で別行動をします。

懐中電灯で照らしながら一階を進んで行きます。
しょうじに影が映ったり血で汚れたぬいぐるみを誰かの手が持っていったりしますが女は気付きません。
入った部屋の机の上に血で汚れたぬいぐるみが置いてあり、それを見た女は「もう嫌だ」と叫んで逃げ出します。
後ろでは知らない女がふすまの隙間から女を見ています。

二階に行った女(ますみ)は窓でタバコを吸いながら、下にいる男2人に手を降っています。
女の後ろを人影が通り隆が声をあげます。

その頃一階の女はバスルームにいました。
後ろから肩を捕まれ振り返ると二階に行っていたますみがいました。
浴槽に何かあったので拾い上げると血にまみれた包丁でした。
「これはレアアイテムだね」とほくそ笑むますみの腕を誰かの手が掴み2人は叫びました。

煙が立ち込める中を女が歩いていると椅子に座っているますみに気づきました。
近寄って名前を呼びますが、よく見るとますみは血まみれです。
ますみの足元にさっきの包丁が落ちているのに気付き叫びます。
浴槽にいるますみを女が包丁で滅多刺しにしながら「誰にも渡さない」と呟き続けている女の映像になり女が思い出します。
ますみが目を覚まし「あんたが殺したんだ」と女の首を締めます。
場面が変わり女が部屋に1人になり「これで隆先輩は私だけのもの」と狂ったように笑っています。

散らかった部屋に懐中電灯を持った隆が入ってきます。
バスルームを開けると2人が浴槽で死んでいました。
もう1人の男が様子を見に来たので隆が慌てて「もう帰ろう」と家を出ようとします。
2人で出ようとすると隆の後ろから女二人が抱きついて来て、隆を家に引きずり込み玄関のドアが締まります。
男が振り返ってドアを開けようとしますが開かず走り去って行きます。




・第二夜 街頭アンケート
夜の街で男が1人で立っています。
恋人のあかりの誕生日を祝うために待ち合わせをしています。
スマホが鳴り見るとあかりからでしたが、電車が遅れているという内容でため息をつきます。
ふと目線を上げるとシャッターが降りている店の前にメイドの様な格好をした女の子がいて、「アンケートにご協力ください」と道行く人達に声をかけています。
男は音楽を聞きながら小説を読み始めます。
あかりからの連絡は無くさっきの少女にふと同情がわいてアンケートに答える事にしました。

少女に声をかけると「やっと見つけてくれた」と意味深な事を言います。
質問が始まり話をするうちに価値観が似ている事が分かり、もっと話したくなった男は少女に店に入って話せないかと聞きます。
戸惑う少女がまた質問を始めました。
「恋人はいますか?」と聞かれいると答えると、「恋人を裏切った事はありますか?その時恋人はどんな言葉を言いましたか?」など少女が早口で詰め寄ってきました。
男は少女をなだめ、少女に声をかけた事を後悔し始めます。
アンケートはあとどのくらいで終わるか聞くと次の質問で最後だと言います。
「今死ぬとしたらどんな死に方がいいですか?」

男が困っていると「早く答えなさいよ!恋人が待ってるんでしょ!」とまた少女が詰め寄ってきます。
「溺死がいい、そしたら一瞬で死ねるだろ」と答えて男は立ち去ります。

やっとあかりが来たので男がそっちへ歩いていたらさっきの少女が抱きついてきました。
しかし、あかりからは少女は見えません。
少女が「道連れ決定」と言って笑います。
車が来ても動けず男は轢かれて倒れます。

近くの電柱に貼られていた紙にはさっきの少女の顔写真と轢き逃げの目撃情報募集の文字が書かれています。


・第三夜 わたしのいない世界
図書館で働いている女(いずみ)がパソコンで蔵書リストを書いています。
沢山の本を外に置いてある衣装ケースの中に持っていきます。
中に戻ると同僚(たまき)がパソコンをしていました。
たまきは客の子供に声をかけられそっちへ行ったので、いずみがパソコンに戻ります。
上司が来ていずみに「表情が暗い。もっとたまきちゃんみたいに明るくなれないのかな」とブツブツ言われます。

新人の亮介が入ってきました。
たまきは亮介が気に入ったようで「楽しくなりそうね」といずみに小声で話します。
歓迎会でみんなで飲みに行き、いずみは会計を頼まれました。
会計に行った時に亮介が来て「僕はちゃんと見てますから」と褒められます。

酔ったたまきをいずみが連れて戻りました。
たまきのスマホが鳴っているので声をかけても意識が戻らないので、いずみはそっとたまきのカバンを開けてスマホの画面を見ると亮介からでした。
いずみが電話に出ると亮介はたまきだと思っていずみの文句を言ってきました。
いずみはたまきに鈍器を振りかざします。

翌日たまきは綺麗に着飾って出勤します。
いずみの事を聞かれますがとぼけます。
帰りに亮介に声をかけられますが断ります。
別の日上司がパソコンをしてたので声をかけるとドギマギされます。
夕方に亮介が店にいるたまきに声をかけるとビンタされます。
たまきは笑いながら鏡を見ています。
鏡にはいずみの顔が映っています。



・第四夜 美しい隣人
娘(まなみ)が父が出張に行くのを見送っています。
まなみが家に戻って母の遺影に手を合わせます。

外を歩いていると隣に引っ越してきたという女(涼子)に話しかけられます。
両親の事を聞かれたので説明して別れました。

別の日、まなみが友達と肉まんを食べていると涼子に話しかけられました。
友達に誰なのか聞かれたので説明すると友達は「綺麗な人だね」と言いました。

家のチャイムが鳴って出ると涼子がおかずのおすそ分けを持ってきてくれていました。
また別の日、まなみが父に電話しましたが繋がりませんでした。
涼子が家に来たので涼子にホテルとかにも電話して聞いてもらいましたが見つかりません。
まなみが心配していたので涼子が泊まる事にしました。

仏壇の前で涼子が遺影を手にとって見ています。
母の写真に指を這わせ、指でガラスを割ろうとするような動きをしていましたが遺影を落としました。
まなみの部屋にやって来た涼子はベッドに横たわっているまなみに馬乗りになります。
まなみの母は自分から父をとって死んだという話をしながら、まなみにゆっくり包丁を突き刺します。



・第五夜 理想の姑
女が家で豆腐の味噌汁を作っています。
味見をしていると妊娠中の嫁(ゆき)が自分がすると慌ててやって来ますが断れれます。
夫にその話をして3人で朝食を食べます。

公園で嫁がブランコをしている親子を見て、ゆきは昔のことを思い出します。
夫から「俺とおふくろ血が繋がっていないんだ。5歳の時に両親を亡くしていて養護施設にいて、おふくろも子供を亡くしていて俺を養子にしてくれた。」と告白されゆきは受け入れました。
夫にプロポーズされてゆきは「はい」と返事をしました。

ゆきが部屋で本を読んでいると姑が来て、体調が悪いならこの漢方を飲んでみてと小瓶を渡されます。
早速飲み物に混ぜて飲みました。
二ヶ月後、ゆきのお腹がエイリアンのように動き夫とゆきが怖がっていると、化粧をした姑がやって来ました。
ゆきから産まれた子供は姑に抱きついて「ママ」と言い、姑は子供を抱きしめて笑っています。
姑は亡くなった子供の骨を削って粉にして小瓶に入れていたのです。



・第六夜 国道299の少女
居酒屋に貼られていたバイト募集の張り紙を見て女は店に入りました。
店員に話しかけますが断られます。
出ていこうとすると客の男に手を捕まれ「仕事が欲しいか?」と聞かれます。

室内に移ってから女が前金でと言うと男は何枚もの札を渡しました。
女が服を脱ごうとすると男はそれを止めます。
「車をある場所まで運転して欲しい、そこに着いたら車を燃やして欲しい。
理由は聞かないで欲しい。それだけで大金が手に入る。」
女は男の話に乗ることにしました。

車を停めて自動販売機で飲み物を買って休憩している時に男に言われた事を思い出しました。
「1つだけ約束して欲しい。トランクルームは決して開けるな。解き放たれてしまうから。」

また運転をしていると歩道に女が立っているのに気づきました。
心配して話しかけますが会話になりません。
その女を車に乗せてラジオを聞きながら走っているとラジオの音が乱れます。
気を取られていると事故をしそうになり慌ててブレーキを踏みます。
後ろを見ると女はいなくなっていました。
車を走らせていると何回も歩道に女が立っているのを見ます。

車を停めて外に出るとトランクルームが少し開いているのに気付きます。
開けると中には知らない女が入っていました。
驚いていると後ろから男に頭を殴られ倒れます。

男は先生をしていて生徒の女と付き合っていたけど、女が妊娠したと言うので殴り殺したのです。
女が立ち上がり男に「許さない」と言って笑います。
男が殴って女が倒れ、今度は運転していた女が男を殴り男が倒れます。
「これでずーっと一緒だね」と生徒の女が呟きます。

街頭アンケートの男が倒れて女が泣いてる所に女が肩を叩いて「戦慄の果てに女は嗤うの」と言って立ち去ります。
残された女が嗤います。




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どれも話が弱くてイマイチだった。
タイトルがいいから期待はずれになって残念。

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